人口ボーナス期は本当に経済発展の後押しになるのか?

日本や中国は既に人口ボーナス期を終え、東南アジア諸国がいま人口ボーナス期で、アフリカ諸国の人口ボーナス期は2100年頃まで続くという話をしました。

日本や中国においては、その人口ボーナス期も手伝い、急速な経済発展を遂げ、2018年現在で、世界第2位と第3位の経済大国になりました。

その人口ボーナス期の波は、今現在はインドや東南アジアに移っており、今まさに経済発展を遂げようとしているところです。

ただ、個人的に感じるのですが、果たしてこの人口ボーナス期による経済成長が、日本や中国と同じようなスピード感で、他の国にも起こり得るのか?

日本や中国は、元々教育水準が高く、とりわけ日本においては、江戸時代の識字率は高かったようで、下記のように当時のヨーロッパ人を驚かせています。

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日本では、召使い女がたがいに親しい友達に手紙を書くために、余暇を利用し、ぼろをまとった肉体労働者でも、読み書きがができることでわれわれを驚かす。

(ヴェルトナー 江戸時代)「日本絶賛語録 小学館」

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この、日本人が識字率が高いというのは、隣に中国があった恩恵という考え方もあり、発見されている最古の「紙」は、中国甘粛省天水市の古墓で発掘された地図の描かれた麻の紙で、前漢文帝・景帝(在位紀元前189-141)ものと推定され、放馬灘紙(ほうばたんし)と呼ばれています。

中国で紀元前に発明された紙の製造法は、8世紀頃にアラビアに、そして10世紀頃にはエジプトでパピルスに代わって普及します。12世紀には地中海を経由して製紙技術がヨーロッパに伝わったそうです。

参考

http://www.takeo.co.jp/finder/paperhistory/

つまり、日本や中国の人口ボーナス期においての経済成長を、スピード感を持って達成できたのは、元々日本や中国の人的ポテンシャルが高かったからではないかと。

であるがゆえに、経済成長が起こる前に、その成長基盤が既に整備されており、経済成長時に順調に工業化が進み、新たな産業も生まれ、雇用を上手く促進できたからではないかと。

その視点から見ると、今後爆発的な人口ボーナス期を迎えるアフリカ諸国が上手く経済成長を遂げられるようになるには、その成長基盤をしっかり押さえる必要があります。

もうそこまでいくと、政治的な話にもなってしまうので、民間でできることは、アフリカを新たなマーケットとして捉えるのと同時に、雇用も促進できるものでないといけないと考えます。

いま中国はアフリカの資源やマーケットを狙って一気呵成で進出していますが、中国方式は現地の雇用を生みませんので、現地とトラブルになっていることもしばしば。

日本方式でないと、アフリカに逆に更なる混乱を招いてしまうことになりかねません。

※動画は、ガーナの首都アクラ市内の様子です。既に都市化はだいぶ進んでおり、至る所で建設ラッシュです。

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