米フォード、米IBM、韓国LG化学、中国のHuayou Cobaltが、ブロックチェーンを用いてコバルトの供給経路を追跡するパイロットプロジェクトをコンゴ民主共和国で共同で開始。
http://www.miningweekly.com/article/ford-ibm-among-quartet-in-congo-cobalt-blockchain-project-2019-01-16/rep_id:3650
コバルトは、リチウムイオン充電池や、電子部品、電気自動車に至るまで、その需要は将来的な高度な製造業において欠かせない鉱物資源です。
アフリカは既に資源大国として世界的にも認知されていますが、その資源でアフリカが潤うわけではなく、混乱を招いてきました。
ディカプリオ主演の映画でも話題になった、シエラレオネのブラッドダイヤモンドや、ナイジェリアでの石油利権による混乱を始め、資源がもたらした混乱は挙げたらキリがないほど。
そのほとんどの資源をめぐる混乱や紛争は、欧米などを中心とした先進国がもたらしたようなものです。
しかしその先進国の中でも良心派の方々によって、鉱物獲得に人権侵害があってはならないという運動が起こり、その証明が必要な側面が出てきています。
記事の中にもあるように、
特にイメージやブランドを気にする企業は、消費者や投資家から、人権侵害なしに鉱物が調達されていることを証明するよう圧力をかけられています。
そんな中での今回の動き。
改ざん不可能なブロックチェーンの技術を用いて、人権侵害のないコバルトの供給経路を証明しようとする動き。
これ自体は素晴らしいとだと思います。
ただ、なんとなくですが、関わっている企業の国を考えると、利権をただ分け合って、他の企業に侵食されないようにする防波堤の役割が強い気がするのは私だけでしょうか?(^^;;
監視が主目的で、果たしてコバルトの産出国である、コンゴ民主共和国にプラスになる取り組みなのか?
うーん、アフリカ発で今回のような信頼性を演出できる動きが出てこないことには、搾取はまだまだ続きそうだなぁ(^^;;