南アフリカが暗号通貨の所有率世界1位に。ガーナとケニアも45位以内に入る。
https://www.itnewsafrica.com/2019/02/africa-sees-growth-in-crypto-ownership-study/
これはなかなか興味深い記事です。
暗号通貨の所有量で言えば、日本やアメリカ、中国や韓国、そしてヨーロッパ諸国のいわゆる先進国が上位を占めていますが、人口に対する所有”率”となると、南アフリカが首位とのこと。
記事によると、
Hootsuiteの2019年Global Digital Reportは、南アフリカを暗号所有権の世界一の国としてランク付けしました。
南アフリカ国内のインターネットユーザーの10.7%が暗号通貨に金銭的な関心を持っています。
世界平均はわずか5.5%でした。
これは過去数週間で2番目の指標であり、アフリカ、特に南アフリカがデジタル通貨への移行に熟していることを示しています。
(中略)
ガーナもケニアも、調査の上位45カ国にランクインしました。
(中略)
この新しい調査は、アフリカ人がこの新技術を急速に採用しているという最新の証拠です。
(中略)
アフリカ中のフィアット通貨(いわゆる法定通貨)は、長い間国際市場では弱かったです。
これらの通貨システムに見られる不安定さが新興市場の経済に大きな打撃を与えています。
だからこそ、暗号通貨は非常に魅力的です。
業界がそれ自身のボラティリティをいくらか持っていたとしても、アフリカの多くの投資家はインフレから守る方法としてデジタル資産に目を向けています。
南アフリカランドは、ジンバブエドルを含む他の通貨の中でも、デジタルであろうとなかろうと、代替通貨との戦いに苦しんでいます。
アフリカには、特に技術分野において大きな才能があります。
デジタル通貨の採用は状況によって急増しているかもしれませんが、ハイテクレースからアフリカを除外することは時期尚早です。
とあります。
日本では、暗号通貨での決済が語られる場合、そのボラティリティを不安視する声をよく聞きます。
つまり、価値が安定していないと。
しかし、アフリカ感覚で考えると、そもそも自国通貨の対USDや対EURのボラティリティも高く、さらに言えば、自国通貨への価値を高く感じていない。
アフリカ諸国の富裕層になってくると、自国通貨を持っておくよりも、英語圏の国であればUSD、フランス語圏の国であればEURを保有したがる傾向にあり、自国通貨へは安心感を持っていません。
そのような、そもそも自国通貨が安定していないという事情を持つアフリカ諸国において、人々が暗号通貨に高い興味を示してくるというのは、ごく自然な流れなのかも知れません。
2018年11月にウガンダでバイナンスが取引所を開設した時も、登録者がわずか1週間で4万人以上が殺到したというのが、その紛れも無い事実ですね。
不便なところにこそ、便利なものは急速に広まる。
近い将来、暗号通貨の保有”量”においても、アフリカ諸国が上位に顔を出してくる時期が来るかも知れませんね。
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