2018年第2四半期および第3四半期において380億ナイラがナイジェリアのスタートアップに投資され、そのうち75%はフィンテック企業向け。
https://www.independent.ng/nigerian-startups-record-n38bn-investment-in-2018/
アフリカにもフィンテックの波は確実に来ています。
380億ナイラは、日本円換算で約116億円(2019年3月29日現在)で、注目すべきは、この金額は政府からとかではなく、外国人投資家やナイジェリア国内の投資家によってもたらされたものだということです。
投資家は必ずリターンを求めて動く生物ですから、これだけの金額がナイジェリアのフィンテックスタートアップ企業にもたらされているというのは、ナイジェリアにフィンテックが根付き、勃興し始めている証拠でしょう。
ナイジェリアはご存知の通り、アフリカ最大の経済大国です。
長い間、南アフリカが牽引してきましたが、経済規模はナイジェリアがぶっちぎりです。
さらに人口もアフリカ最大。
そのような状況の中で、その市場を狙うべく、世界中の企業はナイジェリアに関心を持ち、ナイジェリアで起こるであろうビジネスモデルは、今後他のアフリカ諸国へ影響を与えることが予想されます。
今回のニュースは、投資家の資金がフィンテックのスタートアップ企業に集中しているというものですが、なぜそんな現象が起きたのか。
それにはきちんとした背景があります。
その背景にあるのは、アフリカの年齢別の人口構成です。
アフリカ全体の推計人口12億人のうち、60%は24歳未満。
メチャクチャ若いんですね。
ちなみに日本の24歳未満の人口は23%ほどです。
また国連は、2050年までにアフリカ人口は24億人に達すると予測しています。
さらにその中でも、ナイジェリアの人口増加は突出することが予想されており、そのような背景と現状の経済規模もあってか、2018年5月には、グーグルとフェイスブックがそろってナイジェリアに進出しました。
ナイジェリアを含めたアフリカは、若者中心の人口構成。
インターネットに親しむ若者が支えるアフリカの新興市場は当然魅力的であり、グーグルやフェイスブックはそれを押さえにきたわけです。
さらにそのような動きが加速する中で、若いエンジニアの才能も芽吹き始めていて、有望なスタートアップ企業も出始めています。
特に先進国に比べると、金融インフラがまだ整っていないアフリカは、先進技術のフィンテックが、規制や既得権益に邪魔されることなく、瞬く間に広がる可能性も秘めています。
まさに機会と人財と規模(今後の経済成長)が揃ってきているタイミング。
このタイミングを聡明な投資家は逃さないということなのでしょう。
既に過当競争に陥っている国で勝負するのか、それとも期待値が高い市場で勝負するのか。
私は後者を選択します。
🍀🍀🍀🍀🍀🍀
ポチしていただけると喜びます(≧∀≦)