FacebookはAIを使用して、アフリカの急成長している人口が住んでいる場所を正確にマッピングしています。
https://qz.com/africa/1591626/facebook-africa-map-uses-ai-for-population-density/
とても興味深い地図です。
Facebookが開発したこの地図は、いわゆるアフリカの人口分布の地図です。
日本のような先進国的な発想だと、人口を含めた国の統計データは正確にはかられ、正確に保存保管されています。
しかし、アフリカではそうではありません。
これまでに正確な統計があまりなされておらず、データが乏しいのが現状です。
その正確な人口や、人口の分布のデータが乏しいというのが一因となって、インフラ整備やその政策の意思決定に歪みが生じ、発展を阻んでいたという原因もあります。
今後アフリカは爆発的な人口増加を迎え、現状では世界人口の6人に1人がアフリカ人だという状況が、2050年には4人に1人、2100年には3人に1人がアフリカ人になるという予測があります。
データ取得のノウハウがないまま人口だけが増加する状態が続くと、さらに政策の意思決定に歪みが生じることにもなり、懸念でした。
それに活路を見出したのが、Facebookが開発したAI人口マッピングシステム。
これは既にアフリカ各地で活用が始まっており、記事によると、
既にタンザニアでは、新しい地図は農村部への再生可能エネルギーの供給者によって使用されています。
OpenStreetMapの集落の場所と構造に関する正確なデータを含む高密度の人口マップを介して、農村電化に関わる機関にデータが提供され、ミニグリッド事業者が作業を開始するのに最適な場所を選択するのに役立ちました。
マラウイでは、マラウイ保健省と協力して、赤十字と行方不明の地図プログラムがFacebookの地図を使ってはしかと風疹のキャンペーンを伝えました。
土地面積の97%が無人であることを示すことによって、赤十字は3,000人の訓練された地元のボランティアを必要としている特定の地域に配置することができました。
とあるように、ムダを省き、的確な行動が取れる指針になっているようです。
しかし、記事の後半にもあるように、Facebookの個人情報の利用について信頼性を落とした経緯があります。
そんな中最近では、Simbaというアフリカ周辺の水面下データを作る計画も出ており、アフリカ大陸で不適切な管理をするのではないかとの懸念も再び高まっているようです。
アフリカを取り巻くビジネス環境は、その巨大市場を取り込む目的で熾烈さを極めてきています。
確かに記事の後半にあるFacebookへの懸念については理解もできますが、そもそも開発した側からすれば、その環境を使って自社の利益のために管理をしたくなるのは当然のこと。
そんな懸念をするのなら、国連あたりが作ればいいわけで、そんなことも出来ず、世界の平和も守れないのに、管理の仕方がどうのこうのって、なんかお門違いのような気もします(笑)
1つ言えるのは、この人口地図マッピングが優れていると言うこと。
懸念しすぎず、上手く活用していきたいと思います(・∀・)
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