巨大市場アフリカで既に首位、中国携帯メーカーの星
https://jp.reuters.com/article/bv-column-china-phone-africa-idJPKCN1RR0HE
中国の深セン傳音腔股(トランジッション・ホールディングス)を知っていますか?
Transsion(トランシオン)とも言い、多分知らない方のほうがほとんどでしょう。
おそらくHUAWEI(ファーウェイ)やXiaomi(シャオミ)は知っていて、OPPOあたりなると知っている方も少なくなってくる感じでしょうか。
中国国内では、上記3社で70%以上のシェアを占めているとも言われ、AppleやSamsungのシェアをどんどん奪っています。
トランシオンは、中国国内ではなく国外に活路を見出し、インド市場を始め今アフリカ市場を席巻しています。
トランシオンはTecnoブランドでサハラ以南アフリカで販売網を構築し、現地人の好みに合う低価格携帯を製造しています。
その価格はなんと!
初心者向けモデルで10USDほど。
約1,000円くらいってことですよ。
この価格は驚異です!
さらに価格だけではなく、例えばトランシオンの携帯電話にはSIMカード挿入口が複数あり、使う用途によってSIMを自由に切り替えられます。
SIMロックが定番化していた日本ではイメージしにくいかも知れませんが、SIM会社によって得手不得手ってあります。
例えば国内通話はA社が安く、国外通話はB社が安いという風に。
そのような用途があるため、デュアルSIM以上というのは、日本以外では必須です。
さらにカメラソフトも濃い肌の色をキャプチャーしやすいように改善されているとか、スピーカーは低音を強く出すことができるとか、現地の人の好みも反映させたりしています。
トランシオンの創業者兼CEOの竺兆江氏曰く、
「アップルやサムスンの製品を購入する高所得者をターゲットにはしていない」
と明言しているように、徹底的な低価格路線でユーザーを増やす戦略です。
これこそが驚異であり、今後将来的に経済成長が見込まれるアフリカで、スマホと言えばトランシオンという状況が作られ始めています。
つまり今の低価格路線は投資の段階とも言え、経済成長と共に、高価格帯をトランシオンに既に慣れたユーザーに投入してくることも予想されます。
さらにもっと驚異なのが記事の中にある下記の文章、
深セン傳音(トランシオン)が早々とアフリカで成功を収めたことは中国政府の関心を引くだろう。政府は一帯一路構想の一環としてアフリカ諸国との関係強化を目指している。習近平国家主席は昨年、アフリカ諸国に600億ドルを拠出する方針を明らかにしたが、深セン傳音は昨年の売上高の4分3余りをアフリカが占めた。同社はエチオピアに製造工場を持ち、ナイジェリアとケニアには研究開発拠点も保有している。
というこの部分。
さすがにロイターのコラムとしての記事なので、ハッキリとは書かれていませんが、私が勝手に想像すると(笑)、
既にトランシオンは低価格を武器に、アフリカ中にフューチャーフォンやスマホをいわばバラまいている状態であり、このスマホという中共思考で言うところのインフラの種を蒔いている状態。
そのバラまかれたスマホインフラを中共が活用しないわけはなく、何かしらのデータをそこから抜き取ったり、つまりスパイウェア的なものを忍び込ませたりと。
私の勝手な妄想で、証拠も何もないので、いわゆる陰謀論的な考えの域は出ないですが、あり得そうだなーと(笑)
トランシオンは上海株式市場にIPO(株式の新規公開)申請をしており、見込まれる調達額は30億元(約500億円)。
この市場から調達した金額の多くをアフリカ向けに投入してくるものと思われ、トランシオンはアフリカでの基盤を盤石にしていくことでしょう。
日本にとってはあまりいいニュースではないと思います。
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