アフリカでコメ生産倍増計画 政府、支援表明へ
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO44441680V00C19A5MM8000?unlock=1&s=1
やっと?めっちゃ遅いんですけど(^^;;
記事によると、
新たな計画はエジプトやアルジェリアなど北アフリカを除く「サブサハラ」と呼ぶ地域を対象とする。
乾燥地帯で水が不足し気候変動への対応力も弱い。
厳しい環境で収量を増やすため、灌漑(かんがい)や食糧の流通インフラの構築、精米技術、金融、住民の栄養改善など幅広い支援メニューを用意。政府開発援助(ODA)を活用する。
サブサハラ地域のコメ消費量は17年時点で約2700万トンで、26年には3600万トンに増える見込み。
想定通りにコメ消費が増加しても、目標の5600万トンは域内生産で十分カバーできる水準といえる。
農水省によると日本の18年のコメの生産量は約778万トンで、7倍超の規模だ。
計画の背景には中国の動きもある。
中国は将来の食糧需給の逼迫を見据え、アフリカでの農地開発に長年取り組んでいる。
18年にアフリカへの約6.6兆円の支援を表明した際も農業分野を対象の一つにした。
日本政府は中国の動きをにらみ、地域ごとのニーズに沿った技術支援を訴えてアフリカ勢の賛同を求める。
日本は08年のTICADでも10年間のコメ生産倍増計画を打ち出した。
アフリカ中部を中心に23カ国を対象とする「アフリカ稲作振興のための共同体(CARD)」を設立して支援した。
計画最終年の18年は目標値の2800万トンを達成したとみられる。
19年からの新計画はこの枠組みを引き継ぎ、対象国を32カ国に増やす。
支援を始めた08年にサブサハラ地域で870万ヘクタールだった収穫面積は16年に1182万ヘクタールまで広がった。
この間、生産量を上回るペースで消費が増えたため、コメの自給率は08年の66.1%から16年は59.6%に低下した。農地整備だけでなく収量の多いイネ品種の普及などを進め、これまでよりハイペースで生産量を増やす必要がある。
とあります。
2012〜2014年頃、ガーナの政府関係者と話す機会があった時に、コメの自給率を上げたいので、日本へ支援を要請しているという会話をしたことがあります。
おそらく他のアフリカ諸国も同様の想いを日本政府に伝えている可能性はあり、これは、日本政府が08年のTICADで10年間のコメ生産倍増計画を打ち出していたからでしょう。
しかし、これまでは中部アフリカ地域に限定してやっていたようで、ようやくその枠組みを増やすということで、ガーナがある西アフリカ地域も対象になってくるかなといった段階。
その間に中国は、アフリカでガンガンに農地開発を進めており、この分野でも日本は中国に圧倒的な差をつけられています。
中国は表向きは、アフリカ支援の一環としての農地開発とアフリカの食料自給率向上というお題目でしょうが、内実は違うでしょう。
中国国民の食料を確保する必然性があり、その生産をアフリカでも賄うことが主目的であるように思います。
つまり必死さが違う。
本気の中国にぬるま湯の日本がどこまでこの農地開発分野で迫れるかですが、資金元がODAということは、引き続きJICAあたりがまた担当ですよね?
中国は農地開発でもバリバリのビジネス目線で進めていると思いますので、日本は民間にやらせたほうがいいと思うんですけどねー。
無駄になりませんように。
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