アフリカの流通改革に挑む日本発のスタートアップ
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日本人の繊細なビジネス感覚がアフリカで活きている事例とでも言いましょうか。
痒いところに手が届く的な日本発の企業が紹介されています。
最初に取り上げられている企業は、アフリカの複雑な流通網を可視化するシステムをサービス展開する企業、アフリカインキュベーター(通称、アフリインク)。
アフリカ最大の経済大国であるナイジェリアでは、いわゆるパパママショップと呼ばれる小規模小売店が多く、どの流通経路で、最終的な小売店に商品が行き届いているのかが複雑だといいます。
メーカーにとって、自社商品がどの流通経路を辿って消費者に渡っているかは把握しておきたいポイントであり、同社のシステムは、その販売動向を可視化したい現地ニーズを捉えています。
細部にまでこだわり、ラストワンマイルまで把握できる同社のシステムはかなり好評なようです。
他にも、従業員7名という家族的経営でありながら、何でも直す技術力とフットワークの軽さで、アフリカからの引き合いが多い企業が紹介されています。
もともとは、古い機械のメンテナンス業務をメーカー問わず請け負うことで創業した、愛媛県に本社を構えるエヌエスコーポレーション。
同社が開発・製造を手がける、柑橘類の搾汁や皮の加工、種取りの機械など、食品加工分野を中心に展開する多種多様な専用機のひとつ、ドライフルーツ製造用の機械がマラウイで稼働して早3年になるようです。
元々、何でも直すというメンテナンス業として創業した同社の製品は、シンプルが真骨頂で、修理がしやすいというメリットがあるようです。
アフリカあるあるですが、部品がないとか、機械が高度過ぎて修理に高い技術力がいるといったものは、直されず放置されてしまうものが多いです。
車なんかでもトヨタが一番人気ですが、理由は壊れにくいということと、部品も多く流通しているので直しやすいということ。
しかし、同じトヨタでも、プリウスなんかはほとんど流通しておらず、理由は、ハイブリッドエンジンは高度すぎて直せないから。
そんな感じですので、修理がしやすいシンプル且つ便利なエヌエスコーポレーションの機械はウケているようですね。
創業者の仲井利明氏は淡々とこう語ります。
「海外市場から引き合いのある当社製品は決して奇抜なものではなく、むしろローテクです。逆にそれが受けているのかもしれません」。
2社とも、現地のニーズを上手く取り入れ、そのニーズを満たすサービスや技術を提供して伸びている会社ですね。
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