アフリカのヘルスケアテック領域のスタートアップ数は過去3年で倍増して現在180社、2020年前半投資額は9,000万ドルと急増。
https://m.engineeringnews.co.za/article/africas-e-health-sector-booming-2020-06-29
記事によると、
アフリカで活動しているeヘルスの新興企業の数は、180のアクティブな企業で過去最高を記録していますが、スペースへの投資は成長を続けており、Covid-19の大流行にもかかわらず、今年前半には記録的なレベルに達しています。
テクノロジーのスタートアップ情報と投資会社のDisrupt Africaは言いました。
「ハイテクヘルス:アフリカのEヘルススタートアップエコシステム2020の調査」レポートによると、大陸のヘルステックスペースで活動しているスタートアップの数は、過去3年間で56.5%増加し、現在180のベンチャーが参加しています。
さらに、このeヘルスへの熱意は投資家にも反映されています。
過去5年間にこのスペースに投入された資金の半分以上が今年の前半に取引されました。
Disrupt Africaの共同設立者であるGabriella Mulligan氏は、今年のところこれまでにeヘルスの新興企業は9千万ドル以上を調達していると語っています。
「アフリカのeヘルス分野への関心は過去18か月で加速しており、Covid-19パンデミックの出現により、eヘルスの新興企業に突然注目が集まっています。
多くの意味で、今は大陸のヘルステクノロジー部門にとって素晴らしい時期です。
概念を証明し、牽引力を獲得し、ヘルスケアに永続的な変化をもたらす大きな機会があります。
私たちは、アフリカのeヘルスエコシステムの強みを際立たせて、このタイムリーな研究を発表できることに興奮しています」と彼女は言います。
「この分野でのベンチャーへの潜在的な影響は否定できませんが、アフリカのヘルステクノロジーセクターは、経済的観点から真の価値の1つとして突然浮上しています。
Disrupt Africaの共同創設者であるTom Jackson氏は、このレポートは、大陸全体のスタートアップがさまざまな分野で革新を行い、ヘルスケアの提供に関連する非常に現実的な課題を解決しているため、最も刺激的な革新のいくつかに光を当てています。
とあります。
アフリカはいつまでもサバンナイメージではありません。
都市部では日本と変わらない通信環境があり、普通に4G5Gレベルの通信が来ています。
アフリカでもコロナ禍でヘルスケアへの人々の意識は高まっており、テクノロジーも整ってきていることから、ヘルスケアテック領域のベンチャーが隆盛してきているようです。
日本でももちろん、ヘルスケアテック領域の新サービスは生まれていますが、アフリカとの違いは言語でしょう。
日本は内需もしっかりある国ですから、日本で生まれたサービスは主に日本で消費消化されます。
日本国内で経済が回っていることは素晴らしいことですが、日本発のサービスがなかなか世界的に広がりを見せないのは少し残念な気がします。
これはやはり言語の壁が大きいようで、日本語で開発して日本語で使用するので、そりゃ日本以外で広がることはなかなかないわけです。
一方アフリカは、それぞれの民族の言語を持ちながら、英語やフランス語を公用語として使っている地域や人はとても多いです。
そのため、情報も英語ベースやフランス語ベースでの一次情報を普通に獲得していますし、テック系の開発や使用も、英語ベースやフランス語ベースで当たり前のように行っていますので、広がりのポテンシャルはアフリカ系のほうが高そうです。
いまやネット社会で情報や技術は瞬く間に広がりますから、その辺の格差はなくなってきています。
まだまだ日本では、アフリカをサバンナイメージで捉えている人が多いですが、中国を下に見ているうちにあっさりブチ抜かれたように、気づいた頃にはアフリカの国にブチ抜かれているなんてこともあり得る世の中ですから、アフリカに対する情報のアップデートは常に行っておきたいところです。
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