国営南アフリカ航空の再建計画を債権者が承認。100億ランド以上となる新たな資金の出し手を探索。
https://www.reuters.com/article/us-safrica-saa/south-african-airways-creditors-approve-rescue-plan-idUSKCN24F1H7
記事によると、
南アフリカ航空(SAA)の債権者は、苦戦している航空会社の救済計画を承認しました。
この計画は、少なくとも100億ランド(5億9,600万ドル)の新規資金を必要とし、ボールを政府の裁判所に投入して現金を調達します。
2011年に最後に利益を上げた国有SAAは12月に破産保護に入り、政府が新しいコロナウイルスを封じ込めるために世界で最も厳しい封鎖の1つを課した3月に民間旅客便を停止しました。
航空会社の管理者、政府、労働組合の間の激しい争いは救済活動を複雑にし、それがリストラ計画の発表を先月まで遅らせました。
この計画では、COVID-19によって引き起こされる混乱が緩和されるにつれて、徐々に運航を開始する前に、航空会社のフリートを縮小し、仕事を削減することを想定しています。
管理者のドンワナは、この計画に適合する債権者は86%の議決権所有者によって承認されたと語りました。
「これは航空会社にとって重要な前進であり、再構築されたSAAに必要な確実性を提供します」と彼は声明で付け加えました。
ドンワナは、SAAを担当する省庁である公営企業省(DPE)が、資金援助を約束する書簡を救援計画に定められた期限に間に合うようにすることを管理者に与えると述べました。
財務大臣が緊急予算でSAAに新しい資金を割り当てなかった後、資金がどこから来るのかはまだ明らかではありません。
政府は、投資家や潜在的なパートナーと話し合っていると述べていますが、詳細はほとんど述べていません。
DPEの代理部長であるKgathatso Tlhakudi氏は、政府と会合している債権者に対し、SAAグループとその事業部門のために優先戦略的株式パートナーをすぐに発表すべきであると語りました。
彼は新しいSAAの暫定取締役会がまもなく明らかになると付け加えました。
とあります。
これまでアフリカ大陸を牽引してきた南アフリカ。
その南アフリカの国営航空会社が、コロナ禍の影響により苦戦が続いています。
記事の中にもありますが、南アフリカ航空は2012年から赤字が続いており、それゆえに政府管轄になり、今回のコロナ禍でさらに経営状況が悪化しています。
航空業界も世界的に苦戦が続いており、これまで好調だったアメリカの航空会社なども、軒並み決算で赤字が連発されており、その先行きは不透明なままです。
南アフリカ航空に至っては、コロナ前のさらに前から経営状況は苦戦しており、2011年以来、利益を計上できていません。
これまで国の救済措置に頼っていた状態で、高額なロンドン・ヒースロー空港の発着枠2つも売却されるなど、資産売却を進めています。
2019年11月には2つの労働組合による大規模なストライキが行われ、12月には政府が会社更生法下での財政支援を行うと発表していました。
今年2月6日には、経営再建の一環として、ヨハネスブルグ〜ケープタウン線を除く全ての国内線のほか、アフリカ域内路線や、広州、香港、ルアンダ、ミュンヘン線などの運航を、2月29日をもって終了すると発表していました。
国内線は傘下の格安航空会社(LCC)のマンゴー航空が引き継ぐとしており、今年4月には、全従業員にあたる4700人を解雇するという計画があることがわかっています。
事実上倒産状態であった南アフリカ航空は、コロナ禍で政府の支援も困難になってきている状況の模様。
政府は潜在的なパートナーと話し合っているとありますが、どこなんでしょうか。
南アフリカはアフリカであって実質ヨーロッパみたいなもんですから、ヨーロッパ資本のどこかでしょうか。
南アフリカは世界的にも有名な産金会社、ゴールドフィールズ、アングロゴールドなどがありますから、金価格の上昇により、金鉱山会社の収益性はかなり高まっていますので、資金的な余裕が出てきているであろう金鉱山会社関連でしょうか。
それともまさかの中国系企業とか。
ちょっと注目です。
🍀🍀🍀🍀🍀
ポチしていただけると喜びます(≧∀≦)