米マスターカードとアフリカ16カ国でモバイルマネーを展開する南ア通信会社MTNが提携し、Amazonなどグローバルeコマースでのモバイルマネー決済が可能に。(アフリカニュース)
https://techpoint.africa/2021/02/17/techpoint-digest-19/
記事によると、
世界的な決済の巨人であるMastercardは、アフリカの通信会社MTNと提携して、アフリカ人が携帯電話を使用してグローバルなeコマースWebサイトで商品を購入して支払いを行うのを支援しています。
このサービスは、MTN MoMo(モバイルマネー)ウォレットにリンクされたMastercard仮想決済ソリューションを通じて提供されます。
ナイジェリアを含むアフリカの16か国をカバーするこのパートナーシップにより、AmazonやAliExpressなどのeコマースプラットフォームで買い物をするときに銀行口座を使用する必要性を減らすことができます。
また、DeezerやNetflixなどの旅行、エンターテインメント、ストリーミングサービスの料金を支払うこともできます。
両社はこの機能を利用する前に、顧客がバックアカウントを持っている必要はないと主張しています。
世界の他の地域と比較して、モバイルマネーはアフリカで最も成長を遂げています。
GSMAは、2025年までにインターネットユーザーが3億人増え、携帯電話で支払いができるようになると予測しています。
東アフリカはM-Pesaで大きなサクセスストーリーを持っていますが、西アフリカは2019年にモバイルマネーで強気になりました。
おそらくCOVID-19によって強制されたナイジェリアも、モバイルマネー取引の前例のない成長を記録しました。
グローバル市場で商品を支払う場合、通常、銀行が発行したMastercardまたはVisaデビットカードが必要になります。 ‘
MTNの最新の動きは、ガーナやケニアなどのより高度なモバイルマネー市場にとっては素晴らしいようですが、ナイジェリアのアドレス可能な市場(顧客ベースと収益の点で単一の最大の市場)について疑問があるかもしれません。
確かに、そのような興味深いパートナーシップは、そのような市場を最大化することに向けられるべきです。
MTNはナイジェリアでモバイルマネーライセンスを持っていますが、特定の規制により、ペイメントサービスバンク(PSB)ライセンスの上位を目指すようになっています。
MTN MoMoは、支払い以外にも、他のアフリカ諸国で送金、保険、ローンを提供しています。
ただし、これらの機能はナイジェリアのモバイルマネーオペレーターは実行できません。
(中略)
ナイジェリアのフィンテックユニコーンであるInterswitchは、商人が無料でオンラインでビジネスを立ち上げるのに役立つプラットフォームであるQuickteller forbusinessを立ち上げました。
Quicktellerは、通信時間の再充電、資金移動、請求書の支払いのための消費者サービスプラットフォームです。
(中略)
Quicktellerは、間違いなくより多くの商人にリーチし、他のいくつかのビジネスをオンラインにする必要があります。
Interswitchは、成長する製品ポートフォリオにQuickteller for business機能を追加します。
モバイルビジネス管理プラットフォームであるRetailpayは、必要に応じて、新しいローンチとシームレスに統合できます。 Smartgovは、州政府向けのID管理および電子決済インフラストラクチャです。
そのデビットカードであるVerveは、ナイジェリアで最も使用されている支払いカードの1つです。
専門家は、Interswitchが2021年に世界的なフィンテックの巨人に買収される可能性があると予測しています。
完全にチェックする必要があります。
より多くのオンライン商人が来ると、電子詐欺のリスクを高めるより多くのオンライン支払いが発生します。
詐欺やサイバー攻撃がフィンテックの分野で話題になることはめったにありません。
ナイジェリア銀行間決済システム(NIBSS)の最新データによると、銀行と顧客は2020年第3四半期に35億ウォンを失い、2019年第3四半期の5億5000万ドルから58.9%増加しました。
(後略)
とあります。
バイデン政権になり、アメリカはアフリカへの関与を再度強めてきている感があります。
トランプ政権時代はアメリカのアフリカに対する関与は急激に縮小し、その間隙を縫ってか、中共の関与がさらに増えた時期でもありました。
eコマースも決済事業もチャイナ系がプラットフォーム構築を広げて、かなりの市場を獲得してきていた感はありましたが、アメリカが巻き返しを図ってきそうです。
しかし銀行口座を必要としない決済というのもアフリカでは主流になりつつありますね。
ほぼ全国民が銀行口座を持っており、クレジットやデビット払いの引き落としは銀行口座からという日本とは違い、アフリカでは銀行口座保有率はかり低いです。
銀行口座保有率は低いけれど、携帯電話保有率は高く、通信会社が収納代行を行うケースが主流。
そして今後さらに、モバイルマネーや暗号通貨の動きが加速されてくることから、アフリカにおける銀行の立ち位置が、ある意味では世界的な銀行の立ち位置を占う場所にもなりそうです。
とりあえずアフリカでもネットバンクはさらに増えてきそうですね。
(アフリカニュース)
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