南アフリカのデジタルバンクTymeが1億1,000万ドルを調達。フィリピン財閥JG Summitと提携しフィリピン進出へ。(アフリカニュース)
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記事によると、
南アフリカのデジタル銀行Tymeは、1億1,000万ドルの民間資本を調達し、フィリピン最大のコングロマリットの1つであるJGサミットと提携して、地元のデジタル銀行ライセンスを申請したと、Tymeの最高幹部がロイターに語りました。
Tymeの共同創設者兼会長であるCoenJonker氏は、南アフリカの億万長者Patrice Motsepeが過半数を所有するTymeは、主にプライベートエクイティファンドのApis Partnersからの資金の大部分を使用して、南アフリカのTymeBankを拡大すると述べました。
オーストラリア・コモンウェルス銀行の元上級幹部であるジョンカー氏は、この収益はフィリピンのベンチャーにも資金を提供すると述べました。
JGサミットはTymeの資金提供にも参加しました。
ジョンカー氏は月曜日のインタビューで、「新興市場におけるデジタルバンキングの未来は多国間であり、実際に十分な数の顧客がいる銀行グループを構築すると信じている」と述べました。
アジア全域で規制当局は、モバイル接続のブームと低コストの金融サービスを提供するテクノロジー企業の見通しに後押しされて、デジタルプレーヤーに銀行業務を開放しています。
Covid-19のパンデミックにより、デジタルトランザクションの必要性が高まっています。
フィリピンでは昨年11月に中央銀行が、デジタル銀行の創設と認可を許可する規則を承認しました。
昨年12月、シンガポールは4つのデジタルバンキングライセンスを発行しました。
「私たちにとって、フィリピンは拡大するビジネスモデルと運用モデルの点で最適であり、JGサミットは彼らの小売能力とロイヤルティプログラムの点で最適なパートナーです」とジョンカー氏は述べています。
南アフリカでは、TymeBankの顧客は、国内最大のチェーンであるピックンペイの1つが所有するボクサースーパーマーケットの700以上の自動キオスクでアカウントを設定し、デビットカードを取得できます。
アカウント所有者はストアの特典プログラムの恩恵を受けることができます。
これはモバイルアプリに追加されます。
TymeBankは、2年前の立ち上げ以来、南アフリカですでに280万人の顧客を引き付けています。
Tymeは現在、フィリピンでその戦略の一部を再現することを目指しています。
フィリピンでは、ショッピングモール、食料品店、薬局でのJGサミットの小売リーチに便乗することができます。
JGサミットのその他の関心事には、食品製造、不動産、ホテルが含まれます。
今月、ジョンカーは香港からシンガポールに移転し、そこでタイムはグローバルビジネス戦略チームを立ち上げました。
新しい資金調達の後、モツェペの投資ビークルであるアフリカンレインボーキャピタルの株式はタイムでわずかに減少しますが、それは最大の投資家であり続けるでしょう。
ジョンカー氏によると、タイムはマレーシアでもデジタルバンキングライセンスの申請を検討しており、規制当局はオンラインのみの銀行向けのポリシーフレームワークを発行しており、最大5つのライセンスを発行する予定です。
「私たちはコンソーシアムとの独占的パートナーシップに近づく最終段階にあります」とCoen氏は述べています。
とあります。
新興国の悩みは新興国が1番わかるということでしょうか。
アフリカもフィリピンも銀行口座開設数は多くない中、モバイルマネー利用率は年々高まってきており、従来の銀行よりもネット銀行の需要のほうが高まりつつあります。
フィリピンのマーケットはこれから明らかに大きくなるので、南アフリカのデジタル銀行Tymeのように日本のデジタル銀行も負けじと進出して欲しいです。
2050年までの経済成長率世界No.1はフィリピンだと言われており、このデータはHSBCや世界銀行が発表しています。
フィリピンは親日国でもありますが、フィリピンが開放したデジタル銀行の創設と認可を許可という動きに日本の銀行が反応している素振りはありません。
アフリカはマーケットとしての機能も高まってきていますが、アフリカは受け身だけでなく、能動的に世界のマーケットも取りに来ている時代にもなってきているようです。
いつまでもアフリカを未開の地みたいなイメージを持っていてはいけないです。
(アフリカニュース)
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