南アフリカ通信大手MTNがモバイルマネー事業の上場を検討。(アフリカニュース)

記事によると、
MTN Group Ltd.は、モバイルマネー部門を約50億ドルと評価しており、この部門の上場を検討し、アフリカ大陸で特に人気のあるサービスでキャピタルゲインを得ようとしているアフリカの無線通信事業者に加わります。
この動きは、MastercardIncとTPGHoldingsLPがAirtelAfricaPlcのモバイルマネー事業に26.5億ドルの価値で3億ドルを投資した後に起こります。
「エアテルと同様の評価で、私たちの評価は750億ランド、つまり約50億ドルになります」とMTNの最高経営責任者ラルフ・ムピタは述べています。
「まだ決定はなされていませんが、それが価値を解き放つための最良のアプローチであるかどうかを検討するオプションです。」
ヨハネスブルグに上場しているMTNは以前、モバイルマネーを含むフィンテック事業全体をスピンオフすることを検討していると述べています。
3月26日のメモによると、これはNedbank Group Ltd.によって870億ランド(60億ドル)と評価されており、このプロセスを追加するには1年もかかる可能性があります。
MTN株は、南アフリカの商業資本の終値で1.7%高く取引され、年初来で48%上昇しました。
ユーザーが携帯電話にリンクされたアカウントに現金を保管および管理するモバイルマネーは、MTNやVodafone GroupPlcが管理するVodacomなどのサハラ以南のアフリカで事業を行うワイヤレスネットワーク企業にとって最も急成長している収入源の1つです。
グローバルな業界グループであるGSMAによると、限られた銀行インフラストラクチャに苦しんでいるこの地域は、世界のどこよりも多くのモバイルマネーアカウントを持っており、2020年末には約5億4800万、つまり全顧客の54%を占めています。
ナイロビを拠点とするSafaricomは、M-Pesaサービスを通じてこの地域で最大のモバイルマネープロバイダーです。
ナイジェリアとエチオピアの2つの最も人口の多い国では、まだサービスを開始していないため、さらなる成長の可能性があります。
MTNの評価は、FinancialTimesによって以前に報告されました。
とあります。
アフリカでもモバイルマネー市場がかなり活況に向かっています。
日本はまだまだ現金主義者が多いイメージですが、アフリカでも現金信仰が高いイメージでした。
しかし日本とは違って、銀行などの金融インフラが行き渡っていないアフリカでは、銀行口座を持たない(持てない)層がモバイルマネーにその役割を求めている層が増えてきており、活況に向かっている様子。
さらに日本よりも若い世代が多いアフリカでは、スマホの扱いに慣れている層の比率がおそらく日本よりも多く、それも後押しになっている感もあります。
日本ではいまだに連休前とかになると、銀行やATMに長蛇の列ができるという風物詩かのような現象をまだ見かけます。
明らかにキャッシュレスにしたほうが、時間や手数料の削減にもつながりますし、ポイントもついたりしてオトクなので、みんなさっさとキャッシュレスにしたらいいのにと思いますが、頑なな人はまだまだ一定数いますね。
もしかすると、アフリカの特に都市部のほうが進化は早いかも知れないです。
(アフリカニュース)