ナイジェリアの分散型モバイルインターネットシェアリングスタートアップWicryptが150万ドルを調達、国外へ事業を拡大。(アフリカニュース)

記事によると、
ナイジェリアのブロックチェーンベースのWi-Fi共有スタートアップであるWicryptは、新しい国への拡大を支援するための戦略的資金調達ラウンドで150万米ドルを調達しました。
Wicryptは分散型のモバイルインターネット共有および現金化ネットワークであり、Wi-Fiを他の人と共有することで誰でもお金を稼ぐことができます。
ユーザーは、WicryptソフトウェアをダウンロードしてモバイルデバイスからWi-Fiを配信するか、独自のWicrypt HotspotCreatorデバイスを購入することができます。
Wi-Fiプロバイダーは、調査、広告、データ収集を含むWicryptダッシュボードを使用して、顧客のエクスペリエンスをカスタマイズできます。
Wicrypt対応デバイスはすべて、ブロックチェーンにリンクされた独自のNFTで表されます。 WiFiを使用しているユーザーはWicryptホストに支払いをしますが、Wicryptは、デバイスの稼働時間が長いことに対して、ネイティブコインである$ WNTをホストに提供します。
2018年、このスタートアップはアフリカで立ち上げられ、ナイジェリアのエヌグの住民にインターネットサービスを提供する独占契約に署名しました。
創設者によってブートストラップされた後、2020年に黒字になり、さらに前進するために125万米ドルの投資を獲得しました。
ラウンドはAU21Capitalが主導し、Polygonの創設者であるSandeep Nailwal、Inclusion Capital、Outlier Ventures、Chain Capital、Pluto Digital Assets、Onega Ventures、N7 Labs、Cardano、PolkaFoundaryが参加しました。
Wicryptの最高経営責任者(CEO)であるUgochukwu Aronuは、次のように述べています。
「Wicryptは、ラストマイルインターネットを必要とする世界中の人々に提供し、ホストに$ WNTを出資させて、Wicryptネットワークの一部になることでブロックチェーンを活用しています。
これにより、ネットワークの全体的なセキュリティが確保され、クライアントにインターネット接続を提供している間、ホストが悪意のあるアクションを実行することがなくなります。」
とあります。
ナイジェリアはアフリカ内でのIT強国でもありますが、かなり進んできています。
アフリカをはじめとする開発途上国では、色々なインフラ(道路や配送、ネット環境も含む)の、いわゆるラストワンマイルの課題があります。
ラストワンマイルとは、日本語で言うところの津々浦々のような意味合い。
最後のワンマイルまで届けるきめ細やかさを達成するにはコストも労力もかかるので、開発途上国ではなかなか難しいものがありました。
その課題をブロックチェーンを活用することでクリアしようとしている点も先進的でさすがIT強国といったところでしょうか。
日本ではまだまだ仮想通貨に対してマイナスなイメージを持っている人も多いです。
その仮想通貨の基盤となるブロックチェーンを用いたサービスを展開しようとする人は、日本ではなく海外でチャレンジしている人の方が多いのが現状。
その点ナイジェリアでは、ブロックチェーンを活用したサービスを展開するベンチャー企業が、国内から生まれてきています。
数年先のナイジェリアやアフリカは楽しみですが、日本も進んでいるといいなと思います。
(アフリカニュース)