三井住友フィナンシャルグループがサブサハラアフリカの売上収入でトップ。
https://www.ecofinagency.com/finance/1301-42244-sub-saharan-africa-sumitomo-mitsui-outperformed-us-investment-banks-in-2020
記事によると、
2020年はサハラ以南のアフリカの投資セグメントで活動している米国の大手銀行にとって厳しい年でした、とRefinitivは報告しました。
検討期間中モルガン・スタンレーは、同社が手配した取引数が100%増加したにもかかわらず、前年比21.5%減の1,810万ドルの収益を計上しました。
一方、シティグループの利益は前年比44.4%減少し、手配した取引数は41%減少しました。
米国の投資銀行にとって悪い時期は、サハラ以南のアフリカで初めて投資銀行のトップになり、前年比557.2%増の5,730万ドルの収益を上げた日本の三井住友フィナンシャルグループにとって、たまたま恵みでした。
期間中の日本人の業績は、銀行ローンセグメントにおける6つの事業によって支えられました。
スタンダードチャータード銀行、バンクオブアメリカ証券、およびアブサグループ(バークレイズの元子会社)も、取引数が減少したにもかかわらず、それぞれの収益が55%増加し、プラスの年を経験しました(アブサを除く) 。
全体として、SSAで活動している投資銀行は、2019年と比較して19%減少し、推定5億2400万ドルの総収益を生み出しました。
この数字は過去6年間で最悪のパフォーマンスでもあります。
この状況は、資本市場、M&A市場などのセグメントの減少、およびシンジケートローンの減少によって正当化されます。
サハラ以南のアフリカはパンデミックの影響を比較的受けていませんが、南アフリカなどの打撃を受けた経済の一部は、最もダイナミックな金融および資本市場でもあります。
この地域のいくつかの国での厳格な検疫措置も、重大なトレードオフに直面している投資家の間で注意を促しています。
2021年の第1四半期のパフォーマンスを監視する必要があります。
多くの信頼できる機関が2021年にこの地域の景気回復を予測しています。
しかし、経済関係者間のすべての取引を見つけることが難しい市場では、回復がどれほど強いかを予測することは困難です。
また、多くのパートナー国、特に西側諸国では、状況は非常に不安定なままです。
とあります。
久しぶりに日本の金融機関がアフリカにおいて欧米の金融機関の成績を抜いてトップになったというニュース。
しかも前年比557.2%増という圧倒的収益増なわけですが、残念ながらこれは記事の中にもあるようにたまたまの恵みで、コロナ禍におけるもの。
記事を読んでいると、欧米の金融機関は投資という攻めの営業に対し、三井住友は主に貸付けからの収益によるものでどちらかと言うと守備重視。
アフリカ諸国は他のエリアに比べるとコロナ禍の影響は低いものの、世界の経済停滞の余波を受けて、アフリカの経済も停滞気味。
キャッシュフローがあまり回っていないことなより投資環境は悪化ですが、その分借りたい需要が増え、三井住友はそれにうまく乗れた感じということでしょう。
企業活動においても欧米は積極投資、日本は守りの貯蓄的な感じで国民性が現れているように見え、これがいいのか悪いのか。
事実、収益増になったのは素晴らしいことであると思いますが、欧米の金融機関も対前年比などに比べての減収益であるのの赤字ではないので、積極投資でも利益を上げているというのは見習いたいところ。
個人的な立場としても、まともな投資であれば資産が資産を産むということは続いていくので、リスクマネージメントをしながらの積極投資のマインドのほうが価値があると感じます。
相対的に縮小傾向にある日本市場とのギャップを埋めるためにも、個人としても日本以外への積極投資は心がけていきたいと感じるニュースでした。
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